〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.

Transitional formulating of Thought into Thing in unconscious wholeness. Circuitization of〈 Thought thing 〉.

Entries from 2021-01-01 to 1 month

▶ アラン・ロブ=グリエの映画『 不滅の女 』( 1963 )を哲学的に考える〈 2 〉

■ 上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 ■ 先程までは、誰かに見られていた男が、今度は窓から何かを見る側になっている ( 26. )。この見る主体と見られる客体の交替は、意味のない美的混乱などではなく、視線の権利、視線の唯物論的動線、が人間主体の支配を脱…

▶ アラン・ロブ=グリエの映画『 不滅の女 』( 1963 )を哲学的に考える〈 1 〉

初めに。この記事は映画についての教養を手短に高めるものではありません。そのような短絡性はこの記事には皆無です。ここでの目的は、作品という対象を通じて、自分の思考を、より深く、より抽象的に、する事 です。一般的教養を手に入れることは、ある意味…

▶ ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画『 複製された男 』( 2014 ) を哲学的に考える〈 2 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 4章 "母なるもの" の快楽 では "母なるもの" において快楽が最大に高まった時、何が起こるのでしょう。それは、言い換えると、男に対する主導権が最も強まった時 だということになるのですが、その時、男は夫でも恋人でも…

▶ ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画『 複製された男 』( 2014 ) を哲学的に考える〈 1 〉

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 公開 2014年 原作 ジョゼ・サラマーゴ『 O Homem Duplicado ( 複製された男 ) 』2003年 出演 ジェイク・ギレンホール ( アダム / アンソニー :一人二役 ) メラリー・ロラン ( メアリー / アダムの恋人 ) サラ・ガドン ( ヘレン /…

▶ スタンリー・キューブリックの映画『 アイズ ワイド シャット 』( 1999 )を哲学的に考える〈 3 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 7章 キューブリックにおける〈 夢 〉の意味 キューブリックが描き出した夫婦関係の非対称性とは、男が女に精神的に服従するというものでした。それによって男は〈 夫 〉という主体になり、女は〈 妻 〉という主体になるの…

▶ スタンリー・キューブリックの映画『 アイズ ワイド シャット 』( 1999 )を哲学的に考える〈 2 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 5章 〈 夢 〉という現実 キューブリックが面白いのは、夢や幻想を現実であるかのように仕立て上げる所です ( 例えば『 博士の異常な愛情 ( 1964 ) 』のラストなど )。正確に言うならば、夢がそのまま現実へと滑らかに接続…

▶ スタンリー・キューブリックの映画『 アイズ ワイド シャット 』( 1999 )を哲学的に考える〈 1 〉

監督 スタンリー・キューブリック 公開 1999年 原作 アルトゥール・シュニッツラー『 夢小説 ( 1926 ) 』 出演 トム・クルーズ ( ビル ) ニコール・キッドマン ( アリス ) シドニー・ポラック ( ビクター・ジーグラー ) 1章 無意識の欲望に踏み込むことの危…