〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.

Transitional formulating of Thought into Thing in unconscious wholeness. Circuitization of〈 Thought thing 〉.

Entries from 2020-01-01 to 1 year

▶ 小沼 勝の映画『 濡れた壷 』( 1976 ) について哲学的に考える 

監督 小沼 勝 公開 1976年 脚本 宮下 教雄 出演 谷 ナオミ ( 田所亜紀 / 梅子の娘 ) 藤 ひろ子 ( 田所梅子 / 亜紀の母 ) 日野道夫 ( 田所英三郎 / 梅子の夫・亜紀の父 ) 井上 博一 ( 花松 / マネキン会社の社長 ) 田中 小実昌 ( 酔っ払い ) 1章 日活ロマン…

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの小説『 すべては消えゆく 』を読んで考える

『 すべては消えゆく -マンディアルグ最後の傑作集 ー 』光文社古典新訳文庫 著者 アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ 訳者 中条省平 2020年4月20日 初版第1刷発行 発行所 株式会社 光文社 目次 クラッシュフー P7 催眠術師 P37 すべては消えゆく P47…

▶ デヴィッド・クローネンバーグの映画『 クラッシュ 』( 1996 )を哲学的に考える

はじめに ------------------ この記事は映画についての教養を手短に高めるものではありません。ここでの目的は、作品という対象を通じて、自分の思考を、より深く、より抽象的に、する事 です。一般的教養を手に入れることは、ある意味で、実は "自分が何も…

映画〈 カテゴリー 〉

〈 サスペンス 〉次のページを参照 ・ 映画〈 サスペンス 〉 - 〈 It 〉thinks, in place of 〈 I 〉. 〈 哲学 〉次のページを参照 ・ 映画〈 哲学 〉 - 〈 It 〉thinks, in place of 〈 I 〉. 〈 カルト 〉次のページを参照 ・ 映画〈 カルト 〉 - 〈 It 〉…

映画〈 カルト 〉

〈 カルト / 1960年代 〉 ▶ ジャック・カーディフの映画『 あの胸にもういちど 』( 1968 )を哲学的に考える 〈 カルト / 1970年代 〉 ・ グアルティエロ・ヤコペッティの映画『 続・世界残酷物語 』( 1963 )を哲学的に考える ・ ヤコペッティの『 大残酷…

映画〈 サスペンス 〉

サスペンス・殺人鬼 ・ ヒッチコックの映画『 サイコ 』( 1960 ) を哲学的に考える ・ メアリー・ハロンの映画『アメリカン・サイコ 』( 2000 ) を哲学的に考える ・ クリストファー・ノーランの映画『 メメント 』( 2000 )を哲学的に考える ・ 映画『 …

映画〈 哲学 〉

〈 哲学 / 精神分析・政治 〉 ・ ベルナルド・ベルトルッチの映画『 暗殺の森 』 ( 1970 )を哲学的に考える ・ ベルナルド・ベルトルッチの映画『 暗殺のオペラ 』( 1970 )を哲学的に考える〈 1 〉 ・ ベルナルド・ベルトルッチの映画『 暗殺のオペラ 』…

▶ 作家関連記事

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ ( 1909~1991 ) ・ ジャック・カーディフの映画『 あの胸にもういちど 』( 1968 )を哲学的に考える ジョセフ・コンラッド ( 1857~1924 ) ・ フランシス・フォード・コッポラの映画『 地獄の黙示録 』( 1979 )を哲…

思想家

■ ヘーゲル ・ ヘーゲルにおける精神と幽霊 -幽霊の哲学 - ( 1 ) ・ ヘーゲルにおける精神と幽霊 -幽霊の哲学 - ( 2 ) ・ ヘーゲルにおける精神と幽霊 -幽霊の哲学 - ( 3 ) ・ ヘーゲルにおける精神と幽霊 -幽霊の哲学 - ( 4 ) ・ ヘーゲル…

▶ 映画監督

ラース・フォン・トリアー ( 1956~ ) 『 アンチクライスト 』 ( 2009 ) を哲学的に考える 『 メランコリア 』( 2011 )を哲学的に考える 『 ハウス・ジャック・ビルト 』( 2018 )を哲学的に考える〈 1 〉 『 ハウス・ジャック・ビルト 』( 2018 )を哲学…

▶ 映画監督

マイケル・ウインターボトム ( 1961~ ) 『 キラー・インサイド・ミー 』( 2010 )を哲学的に考える マーティン・スコセッシ ( 1942~ ) 『 ケープ・フィアー 』( 1991 )を哲学的に考える マルコ・ベルッキオ ( 1939~ ) 『 中国は近い 』( 1967 ) を哲学的…

▶ 映画監督

ピーター・グリーナウェイ ( 1942~ ) 『 ベイビー・オブ・マコン 』( 1993 )を哲学的に考える フィリップ・カウフマン ( 1936~ ) 『 存在の耐えられない軽さ 』( 1988 )を哲学的に考える ブライアン・シンガー ( 1965~ ) 『 ユージュアル・サスペクツ 』…

▶ 映画監督

■ ダニエル・ファランズ ( 1969~ ) 『 ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊 』( 2019 )を哲学的に考える ■ タル・ベーラ ( 1955~ ) 『 ニーチェの馬 』を哲学的に考える ■ ダーレン・アロノフスキー ( 1969~ ) 『 ブラックスワン 』( 2010 )を哲学的…

▶ 映画監督

サミュエル・マオズ ( 1962~ ) 『 運命は踊る 』( 2018 )を哲学的に考える 〈 1 〉 『 運命は踊る 』( 2018 )を哲学的に考える 〈 2 〉 サム・メンデス ( 1965~ ) 『 007 スカイフォール 』( 2012 ) を哲学的に考える サム・ライミ ( 1959~ ) 『 ダー…

▶ 映画監督

■ ギレルモ・デル・トロ ( 1964~ ) 『 クロノス 』を哲学的に考える 『 パンズ・ラビリンス 』を哲学的に考える ■ グァルティエロ・ヤコペッティ ( 1919~2011 ) 『 続・世界残酷物語 』( 1963 )を哲学的に考える 『 大残酷 』( 1975 ) をヴォルテールの『 …

▶ 映画監督

■ アッバス・キアロスタミ ( 1940~2016 ) 『 そして人生はつづく 』 ( 1992 ) を哲学的に考える 『 桜桃の味 』( 1997 )を哲学的に考える 『 風が吹くまま 』( 1999 )を哲学的に考える ■ アトム・エゴヤン ( 1960~ ) 『 スウィートヒアアフター 』( 199…

▶ オットー・プレミンジャーの映画『 バニー・レークは行方不明 』( 1965 )を哲学的に考える〈 3 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 5章 父親にはなれないスティーヴン これまでの話を整理しましょう。近親相姦関係にあるアンとスティーヴン。私生児の娘を抱えてアンは、兄のスティーヴンに頼るために、アメリカからイギリスに来ましたね。ところが、ステ…

▶ オットー・プレミンジャーの映画『 バニー・レークは行方不明 』( 1965 )を哲学的に考える〈 2 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 4章 フェリシア・レークの父親は誰なのか さて、アンとスティーヴンが近親相姦の関係にあるとしても、もう一歩踏み込まなければならない問題があります。フェリシア・レークの父親は誰なのか、という事です。この問いを考…

▶ オットー・プレミンジャーの映画『 バニー・レークは行方不明 』( 1965 )を哲学的に考える〈 1 〉

監督 オットー・プレミンジャー 公開 1965年 脚本 ジョン・モーティマー、ペネロープ・モーティマー 原作 イヴリン・パイパー 『 バニー・レークは行方不明 ( Bunny Lake Is Missing ) 』( 1957 ) 出演 キャロル・リンレー ( アン・レーク ) キア・デュリア …

▶ ヤコペッティの『 大残酷 ( 1975 ) 』をヴォルテールの『 カンディード ( 1759 ) 』と共に哲学的に考える〈 4 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 シークエンス 26. クネゴンダを再び探すために老人たちばかりが集まる村に来たカンディードとカカンボ。ここにいる老人たちは "フラワーチルドレンという平和と愛と非暴力の集団" だと説明されていますが、もちろんこれ…

▶ ヤコペッティの『 大残酷 ( 1975 ) 』をヴォルテールの『 カンディード ( 1759 ) 』と共に哲学的に考える〈 3 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 シークエンス 18. アメリカにやって来たカンディード クネゴンダと再会したのも束の間、連れ去られたクネゴンダを追って、カンディードは元黒人奴隷のカカンボ ( 原作ではスペイン系の従僕 ) と共に、アメリカにやって来…

▶ ヤコペッティの『 大残酷 ( 1975 ) 』をヴォルテールの『 カンディード ( 1759 ) 』と共に哲学的に考える〈 2 〉

上記 ( 前回 ) の記事からの続き。 シークエンス 11. イラストボードと化した軍隊 ブルガリア ( *5 ) で軍隊に無理矢理入れさせられたカンディードだが、彼が本格的に参加する前に、ブルガリア軍は国籍不明の敵国 ( *6 ) に大敗してしまう。そんな事より…

▶ ヤコペッティの『 大残酷 ( 1975 ) 』をヴォルテールの『 カンディード ( 1759 ) 』と共に哲学的に考える 〈 1 〉

監督 グァルティエロ・ヤコペッティ 公開 1975 年 出演 クリストファー・ブラウン ( カンディード ) ミシェル・ミラー ( クネゴンダ ) ジャック・エルラン ( バングロス ) リチャード・ドンフィー ( カカンボ ) ホセ・クアリオ ( アッティラ ) かつて人気を…

▶ アッバス・キアロスタミの映画『 風が吹くまま 』( 1999 )を哲学的に考える

監督 : アッバス・キアロスタミ 公開 : 1999年 出演 : べーザード・トーラニー : ファザード・ソラビ 1章 『 桜桃の味 』から『 風が吹くまま 』へ 『 風が吹くまま ( 1999 ) 』は『 桜桃の味 ( 1997 ) 』の続編だと考えられるだけでなく、さらに深化さ…

▶ 映画『 続・世界残酷物語 』( 1963 : directed by ヤコペッティ and プロスぺリ )を哲学的に考える

映画 『 続・世界残酷物語 ( Mondo cane2) 』 監督 グアルティエロ・ヤコペッティ ( Guaitiero Jacopetti : 1919~2011 ) 共同監督 フランコ・プロスぺリ ( Franco Prosperi : 1928~ ) 公開 1963年 1章 モンド映画・・・ かつて世界的に人気を博したグアル…

▶ マーティン・スコセッシの映画『 ケープ・フィアー 』( 1991 )を哲学的に考える

監督 マーティン・スコセッシ 公開 1991年 脚本 ウェズリー・ストリック 出演 ロバート・デ・ニーロ ( マックス・ケイディ ) ニック・ノルティ ( サム・ボーデン ) ジェシカ・ラング ( リー・ボーデン / サムの妻 ) ジュリエット・ルイス ( ダニエル・ボーデ…

▶ 映画『 恐怖の岬 』( 1962 : directed by J・リー・トンプソン )を哲学的に考える

監督 J・リー・トンプソン ( J.Lee Thompson : 1914~2002 ) 公開 1962年 原作 ジョン・D・マクドナルド 脚本 ジェームズ・R・ウェッブ 出演 グレゴリー・ペック ( サム・ボーデン ) ロバート・ミッチャム ( マックス・ケイディ ) ポリー・バーゲン ( ペギー…

サミュエル・マオズの映画『 運命は踊る 』( 2018 )を哲学的に考える〈 2 〉

■ 息子のヨナタンに聖書の代わりにPLAYBOY誌を渡すというミハエルの行動 ( 69. )は、彼の内面ではユダヤ教の伝統が形骸化され、無意識的にそれを繰り返すだけのものになっていた事を意味する。もちろん、その行為に対して悪ふざけにも程があるだろうという意…

サミュエル・マオズの映画『 運命は踊る 』( 2018 )を哲学的に考える〈 1 〉

初めに。この記事は映画についての教養を手短に高めるものではありません。そのような短絡性はこの記事には皆無です。ここでの目的は、作品という対象を通じて、自分の思考を、より深く、より抽象的に、する事 です。一般的教養を手に入れることは、ある意味…

▶ ダニエル・ファランズの映画『 ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊 』(2019 )を哲学的に考える

監督 ダニエル・ファランズ ( Daniel Farrands : 1969~ ) 公開 2019年 出演 ヒラリー・ダフ ( Hilary Duff : 1987~ ) シャロン・テート ジョナサン・ベネット ( Jonathan Bennett : 1981~ ) ジェイ・セブリング リディア・ハースト ( Lydia Hearst : 1984~ )…