〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.

Transitional formulating of Thought into Thing in unconscious wholeness. Circuitization of〈 Thought thing 〉.

Entries from 2016-01-01 to 1 year

▶ 記憶に残したいへヴィメタル〈 パンテラ 〉

■ 2016年12月8日は、へヴィメタルバンド、PANTERA のギタリストだった ダイムバッグ・ダレル ( 本名:ダレル・ランス・アボット ) が、パンテラ解散後の新バンドであるダメージプランでの演奏中に観客に射殺 〈 ※ 1 〉 されてから12年目の日になりますね。享…

▶ アール・デコ、あるいは北欧モダニズムの伝統から抜け出したデザイナー【 スティグ・リンドベリ 】

■ 2016年の今年で生誕100周年を迎えたスウェーデンのデザイナー、スティグ・リンドベリ ( 1916~1982 ) について、哲学的に考えてみましょう。といっても彼の作品について個別的に考えるのではなく、彼のデザインが "北欧デザイン" という括りで語られるもの…

【 僕を哲学的に考えさせるコンテンポラリーダンス〈高瀬譜希子〉】

◆ 僕を哲学的に考えさせるコンテンポラリーダンス〈菅原小春〉ではダンサーの菅原小春について書きました。その中で彼女は Years&Years (イギリスのエレクトロニカバンド) の "Desire" に振付をしていたのですが、その Years&Years に影響を与えたRADIOHEA…

▶ ジョン・フリンの映画『 ローリングサンダー 』( 1977 )について考える

監督 : ジョン・フリン 脚本 : ポール・シュレイダー : ヘイウッド・グールド 公開 : 1977年 出演 : ウィリアム・ディヴェイン ( レーン少佐 ) : トミー・リー・ジョーンズ ( ジョニー伍長 ) : リンダ・へインズ ( リンダ・フォルシェ ) : ローラソ…

【 僕を楽しくさせる花森安治のデザイン〈 2 〉】

◆ 僕を楽しくさせる花森安治のデザイン 1. の続きという事で。 1. 花森安治の『暮らしの手帖』の表紙デザインⅡ ■ 1948年から1969年の約20年間で、100号を迎えた『暮らしの手帖』は、それまでの100号を1世紀と位置付ける事によって ( 100号であって100年じゃ…

▶ ラース・フォン・トリアーの映画『 メランコリア 』( 2011 )を哲学的に考える

ラース・フォン・トリアーのナチスへの傾倒とヒトラーへの共感発言でセンセーショナルな注目を浴びる事になった本作品。タルコフスキーの〈惑星ソラリス〉へのオマージュであるこの映画を通じてトリアーの映画の本質について考えます。

▶ アンドレイ・タルコフスキーの映画『 惑星ソラリス 』を哲学的に考える

ラース・フォン・トリアーの〈メランコリア〉によってオマージュを捧げられている本作品。ハリウッド的SF映画とは違う人間の内面に迫る心理的SF映画。精神分析的アプローチで考えて行きます。

堤 幸彦の映画 『イニシエーション・ラブ』 を哲学的に考える

監督:堤幸彦 公開:2015年 脚本:井上テテ 原作:乾くるみ 出演:前田敦子 ( 成岡繭子 ) 松田翔太 ( 鈴木辰也 ) 森田甘路 ( 鈴木夕樹 ) 木村文乃 ( 石丸美弥子 ) 三浦貴大 ( 海藤 ) 前野朋哉 ( 梵ちゃん ) この記事は、よくある味気ないストーリー解説とそ…

記憶に残したいへヴィメタル【 トニー・マーティン時代のブラック・サバス 】

左から トニー・マーティン ( Vo ) とトニー・アイオミ ( G ) BURRN! 誌の2016年7月号でも "トニー・マーティン再び !?" の記事がありましたが、トニー・マーティン時代のブラックサバスのアルバムの再発が企画されているとの事 ( それらのほとんどが廃盤と…

僕を楽しませてくれた音楽のアルバムジャケット〈メガデス〉

2016年5月21日、へヴィメタルバンド〈メガデス〉の元ドラマーのニック・メンザがLAのクラブBaked Potatoで演奏中に心臓発作で倒れ亡くなりました。享年51才。早過ぎですね。御冥福をお祈りします。 ニック・メンザ在籍のメガデス黄金時代 その彼がメガデスに…

ドン・シーゲルの映画『 アルカトラズからの脱出 』を哲学的に考える

公開:1979 年 監督:ドン・シーゲル 原作:J・キャンベル・ブルース 脚本:リチャード・タークル 出演:クリント・イーストウッド ( フランク・モリス ) :パトリック・マクグーハン ( 所長 ) :ポール・ベンジャミン ( イングリッシュ ) :ロバーツ・ブロ…

ジャック・ベッケルの映画『 穴 』( 1960 )を哲学的に考える

監督:ジャック・ベッケル 公開:1960 年 原作:ジョゼ・ジョヴァンニ 出演:マルク・ミシェル ( ガスパール ) :フィリップ・ルロワ ( マニュ ) :ジャン・ケロディ ( ロラン ) :ミシェル・コンスタン ( ジョー ) :レイモン・ムーニエ ( ボスラン ) この…

ジョン・カサヴェテスの映画『 こわれゆく女 』を哲学的に考える

監督 : ジョン・カサヴェテス 公開 : 1974年 出演 : ピーター・フォーク ( ニック・ロンゲッティ ) : ジーナ・ローランズ ( メイベル・ロンゲッティ ) : キャサリン・カサヴェテス ( マーガレット・ロンゲッティ ) 1. 日常を映画に昇華させるカサヴェ…

僕を楽しませてくれた映画『 キラーインサイドミー 』のサウンドトラック・・・リトル・ウィリー・ジョンの "Fever" とともに・・・

監督 マイケル・ウインターボトム 原作 ジム・トンプソン 出演 ケーシー・アフレック ( ルー・フォード ) ケイト・ハドソン ( エイミー・スタントン ) ジェシカ・アルバ ( ジョイス・レイクランド ) ネッド・ビーティ ( チェスター・コンウェイ ) ジェイ・R…

【 僕を楽しくさせる花森安治のデザイン〈 1 〉 】

1. 大橋鎭子と花森安治 ■ 2016年4月スタートのNHK朝ドラ "とと姉ちゃん" は、雑誌『暮らしの手帖』とその出版元の"暮らしの手帖社"の創業者である大橋 鎭子をモデルにした物語ですね(ヒロインは高畑充希)。日本読書新聞編集部にいた大橋 鎭子は戦後、花森 安…

クリストファー・ノーランの映画『 インターステラー 』( 2014 )を哲学的に考える

初めに。この記事は映画についての教養を手短に高めるものではありません。そのような短絡性はこの記事には皆無です。ここでの目的は、作品という対象を通じて、自分の思考を、より深く、より抽象的に、する事 です。一般的教養を手に入れることは、ある意味…

磯崎新の言葉 "〈 建築 〉が暗殺された" を哲学的に考える

■ 3月31日に死去したザハ・ハディド氏に対して磯崎新氏が追悼文を書いています。以下の追悼文は 〈 建築 〉が暗殺された というセンセーショナルな言葉で始まっていますが、この言葉を中心に、追悼文を哲学的に考えてみたいと思います。 ザハ・ハディドへ 〈…

園子温の映画『 ヒミズ 』を哲学的に考える

監督 : 園 子温 公開 : 2012年 原作 : 古谷実 出演 : 染谷将太 ( 住田祐一 ) 二階堂ふみ ( 茶沢景子 ) : 渡辺哲 ( 夜野正造 ) 光石研 ( 住田の父 ) : 渡辺真起子 ( 住田の母 ) 黒沢あすか ( 茶沢の母 ) : でんでん ( 金子 ) テル彦 ( 窪塚洋介 ) この…

熊切和嘉の映画 『 私の男 』を哲学的に考える

公開:2014年 監督:熊切和嘉 原作:桜庭一樹『私の男』 脚本:宇治田隆史 音楽:ジム・オルーク 出演:浅野忠信 ( 腐野淳吾 ) :二階堂ふみ ( 腐野花 ) :藤竜也 ( 大塩 ) :河井青葉 ( 大塩小町 ) :大賀 ( 大塩暁 ) :モロ師岡 ( 田岡 ) :高良健吾 ( 尾…

サム・ライミの映画『 ダークマン 』を哲学的に考える

監督 : サム・ライミ 公開 : 1990年 出演 : リーアム・ニーソン : フランシス・マクドーマンド : コリン・フリールズ : ラリー・ドレイク 1. B級映画監督サム・ライミによるダークヒーロー a. かつては『 死霊のはらわた 』などのホラー映画でB級映画…

日産デザインヨーロッパについて

日産自動車には刺激的なデザインの車があります。古くはマイクラC+C、最近ではデュアリス、ジューク、などです。これらをデザインしているのが、イギリスのロンドンにある日産デザインヨーロッパ ( NDE ) です。日産には世界に六つのデザイン拠点があるので…

「 現実が夢ではないことを証明せよ 」という入試問題を哲学的に考える

いくつかのブログで上智大 ( 大学院?) 哲学科の入試問題 "現実が夢でないことを証明せよ" が採りあげられていました。興味深いので僕もその問題について考えてみることにしましょう。 1. 現実と夢 この問題文を見て、まず誰もが直感的に感じるのは、現実と…

サミュエル・ベケットについて

アイルランド出身、フランスの劇作家・小説家のサミュエル・ベケット ( 1906~1989 )。不条理劇「 ゴドーを待ちながら 」は余りにも有名で、今でも世界各地で公演されことがありますね。その彼の小説三部作「 モロイ 」・「 マロウンは死ぬ 」・「 名づけえ…

パラティッシについて哲学的に考える〈2〉

■ パラティッシについて哲学的に考える〈1〉の続きです。 今回はかなり小難しい話になるけど、興味ある方は気軽に読んでください。 1. 芸術作品のアウラとは? a. ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンは「複製技術時代の芸術」において、"アウラ"という概…

パラティッシについて哲学的に考える〈1〉

昨年の話になりますが、2015年は、北欧の陶磁器ブランド「ARABIA」の人気シリーズである"パラティッシ"のデザイナー、ビルガー・カイピアイネン ( Birger Kaipiainen )の生誕100周年でした。ここ日本でも、パラティッシは雑貨 ( 特に北欧雑貨 ) 好きな女性た…

新国立競技場の建設問題を哲学的に考える〈 2 〉

■ 前回の記事 を書いている時、国立競技場改修案のことも気になりました。今回は建築物の改修について少し書いておきます。ちなみに国立競技場改修案は、いつのまにか立ち消えになっていたのですが、その辺の経緯についてはジャーナリストの大根田康介氏が興…

新国立競技場の建設問題を哲学的に考える〈 1 〉

新国立競技場の建設問題は色々と考えさせるものがありましたね。一体、何が問題だったのでしょう? ザハ・ハディドのSFっぽい巨大なデザインばかりがクローズアップされて問題の本質が見えにくいなと思っていましたので僕なりのアプローチをしてみました。た…

▶ クリストファー・ノーランの映画『 メメント 』( 2000 )を哲学的に考える

初めに。この記事は映画についての教養を手短に高めるものではありません。そのような短絡性はこの記事には皆無です。ここでの目的は、作品という対象を通じて、自分の思考を、より深く、より抽象的に、する事 です。一般的教養を手に入れることは、ある意味…