It ( Es ) thinks, in the abyss without human.

Not〈 I 〉 but 〈 It 〉 thinks, or 〈 Thought 〉 thinks …….

▶ CINEMA 【 ドイツ / GERMANY 】

▶ フリッツ・ラングの映画『 M 』( 1931 ) を哲学的に考える

初めに。この記事は映画についての教養を手短に高めるものではありません。そのような短絡性はこの記事には皆無です。ここでの目的は、作品という対象を通じて、自分の思考を、より深く、より抽象的に、する事 です。一般的教養を手に入れることは、ある意味…

▶ ミヒャエル・ハネケの映画『 白いリボン 』( 2009 )を哲学的に考える〈 4 〉

前回 ( 上記 ) の記事の続き。 6章 ハネケが無意識に考える集団的なもの 実は、ハネケが集団的なものの謎めいた不特定性を描いたのは『 白いリボン 』が初めてではありません。彼は既に、『 隠された記憶 ( 2005 ) 』の結末でも、集団的なものの不気味な不…

▶ ミヒャエル・ハネケの映画『 白いリボン 』( 2009 )を哲学的に考える〈 3 〉

前回 ( 上記 ) の記事の続き。 5章 悪の出現 ようやく、ここにきて『 白いリボン 』におけるハネケの無意識的狙いを哲学的に解釈出来ますね。そのためには、ハネケの『 ファニーゲーム 』を念頭に置いておく必要があります。『 ファニーゲーム 』は通常は大…

▶ ミヒャエル・ハネケの映画『 白いリボン 』( 2009 )を哲学的に考える〈 2 〉

前回 ( 上記 ) の記事の続き。 4章 ハネケのアプローチ 以上の事を踏まえた上で、『 白いリボン 』について考えていきましょう。多くの人が気付いているように、この作品はドイツの村での陰鬱な出来事がナチスの到来を予感させるものとして描かれています。…

▶ ミヒャエル・ハネケの映画『 白いリボン 』( 2009 )を哲学的に考える〈 1 〉

公開 2009年 監督 ミヒャエル・ハネケ 脚本 ミヒャエル・ハネケ 出演 クリスチャン・フリーデル ( 教師 / エヴァと結婚する ) エルンスト・ヤコビ ( 語り手 / 過去を語る年老いた教師の声役 ) レオニー・ベルシュ ( エヴァ / 男爵家の乳母 ) ウルリッヒ・ト…