Constructing the Private language in which Thought is sharpened.

Vanishing the Self so that no one else can receive it. Leaving the Thought-logic instead of the Self. Escaping from mediocre self-approval.

Entries from 2025-08-09 to 1 day

▶ J.D. サリンジャーの "主体の小説"『 笑い男 』について哲学的に考える ③

CHAPTER3. 主体の死 1. 整理すると、サリンジャーの笑い男は、子供から大人になろうとする心理的前進と、子供が大人になりたくない、あるいは大人になる過程で子供時代への無意識的固着として現れる心理的退行、とが絡み合って形成されて複合物なのですね。…

▶ J.D. サリンジャーの "主体の小説"『 笑い男 』について哲学的に考える ②

CHAPTER 2 3つの笑い男 1. サリンジャーの「 笑い男 」がレ二の「 笑う男 」及びユーゴーの「 笑う男 」の延長線上にある系譜的作品であると解釈出来るとしても、各物語の細部及び笑い男という主体の特質はそれぞれ異なる。その差異について考えてみましょ…

▶ J.D. サリンジャーの "主体の小説"『 笑い男 』について哲学的に考える ①

『 笑い男 The Laughing Man 』 米雑誌 The New Yorker 初出 ( 1949 ) 自選短編集「ナイン・ストーリーズ Nine Stories ( 1953 ) 」所収 著 : J.D. サリンジャー 訳 : 柴田元幸 発行所 : 株式会社 ヴィレッジブックス ( 2009 ) CHAPTER 1. "主体の小説" と…