〈 It / Es 〉thinks, in the abyss without human.

Transitional formulating of Thought into Thing in unconscious wholeness. Circuitization of〈 Thought thing 〉.

Entries from 2019-02-18 to 1 day

▶ ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 4 〉

A. シュレーバーの世界観の狂気を決定付けている "女性的なもの" の自分への取り込み、これについて考えるのを避ける訳にはいかないでしょう。彼が "女性的なもの" を取り込む際に持ち出す概念が "脱男性化" なのですが、おそらくほとんどの人はこの 脱男性…

▶ ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 3 〉

A. 4章で述べたようにテクストに書き込まれなかった "父" ではない別の何かとは 妻ザビーネ に他なりません。シュレーバーの精神分析においてもほとんど言及される事のないザビーネ ( そもそも精神分析は男と女という "組合せ" について上手く語る事が出来…

▶ ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 2 〉

A. 回想録における世界観の展開を読む上で見過ごすべきではないのは、シュレーバーの中で妄想が妄想として記憶されているとしても、回想録において彼は 妄想の記憶以上の事を詳細に語りすぎている のです。回想録を読んだことのない人でも、最初に記した目次…

▶ ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 1 〉

『 シュレーバー回想録 ある神経症者の手記 』 邦訳 ( 平凡社ハードカバー版 1991年初版 全542ページ ) 著者 : ダニエル・パウル・シュレーバー 訳者 : 尾川 浩、金関 猛 改題 : 石澤誠一 目次 ・ 序言 ・ 枢密顧問官・医学博士フレッヒジヒ教授への公開…