哲学的抽象機械

Philosophical Abstract Machine

ウィリアム・フリードキンの映画『 恐怖の報酬 オリジナル完全版 』( 2018:日本公開 )を哲学的に考える

公開 : 2018年 ( オリジナル版は1977年 ) 監督 : ウィリアム・フリードキン 出演 : ロイ・シャイダー ( ジャッキー・スキャンロン "ドミンゲス" ) : ブルーノ・クレメル ( ヴィクトル・マンソン "セラーノ" ) : フランシスコ・ラバル ( ニーロ ) : ア…

佐藤祐市の映画『 累 かさね 』( 2018 )を哲学的に考える〈 4 〉

■ 佐藤祐市の映画『 累 ーかさねー 』( 2018 )を哲学的に考える〈 3 〉 からの続き 6. サロメの首、丹沢二ナの首 a. この映画において『 サロメ 』が特権化されているのは、監督の佐藤祐市がクライマックスの場面で、斬首された "ヨカナーンの首" と "丹…

佐藤祐市の映画『 累 かさね 』( 2018 )を哲学的に考える〈 3 〉

■ 佐藤祐市の映画『 累 ーかさねー 』( 2018 )を哲学的に考える〈 2 〉 からの続き 5. "サロメ" の誕生 a. この映画のラストで使われている戯曲『 サロメ 』がオスカー・ワイルドによるものだということは既に述べました。そして前回では、ワイルドの『 …

佐藤祐市の映画『 累 かさね 』( 2018 )を哲学的に考える〈 2 〉

■ 佐藤祐市の映画『 累 ーかさねー 』( 2018 )を哲学的に考える〈 1 〉 からの続き 4. サロメの系譜 a. 『 累 ーかさねー 』の中で上演される『 サロメ 』( 1893 ) はアイルランドの作家、オスカー・ワイルド ( 1854 ~ 1900 ) の戯曲なのですが、これは新…

佐藤祐市の映画『 累 かさね 』( 2018 )を哲学的に考える〈 1 〉

監督 : 佐藤祐市 公開 : 2018年 脚本 : 黒岩 勉 原作 : 松浦だるま 『 累 -かさねー 』 出演 : 土屋太鳳 ( 丹沢ニナ たんざわにな ) : 芳根京子 ( 淵 累 ふち かさね ) : 浅野忠信 ( 羽生田 釿互 はぶた きんご ) : 横山裕 ( 烏合零太 うごうれいた…

リドリー・スコットの映画『 ブレードランナー 』ファイナルカット版( 2007 )を哲学的に考える

公開 : 2007年 ( 初公開時は 1982年 ) 監督 : リドリー・スコット 脚本 : ハンプトン・ファンチャー : デヴィッド・ピープルズ 原作 : フィリップ・K・ディック『 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 』 出演 : ハリソン・フォード ( デッカード ) :…

ルイス・ブニュエルの映画『 皆殺しの天使 』( 1962 )を哲学的に考える

監督 : ルイス・ブニュエル 公開 : 1962年 出演 : シルヴィア・ピナル ( レティシア / ワルキューレ ) : エンリケ・ランバル ( ノビレ ) : ルシー・ガヤルド ( ルチア / ノビレの妻 ) : アウグスト・べネディコ ( コンデ / 医師 ) : パトリシア・デ・…

ピーター・グリーナウェイの映画『 ベイビー・オブ・マコン 』( 1993 )を哲学的に考える

監督 : ピーター・グリーナウェイ 公開 : 1993年 脚本 : ピーター・グリーナウェイ 出演 : ジュリア・オーモンド ( 娘 ) : レイフ・ファインズ ( 司教の息子 ) : フィリップ・ストーン ( 司教 ) : ジョナサン・レイジー ( コジモ・デ・メディチ ) こ…

ロマン・ポランスキーの映画『 反撥 』( 1965 )を哲学的に考える

監督 : ロマン・ポランスキー 公開 : 1965年 脚本 : ロマン・ポランスキー 出演 : カトリーヌ・ドヌーヴ ( キャロル ) : イヴォンヌ・フルノー ( ヘレン ) : ジョン・フレイザー ( コリン / キャロルの恋人未満の男 ) : イアン・ヘンドリー ( マイケ…

ダーレン・アロノフスキーの映画『 mother ! 』( 2017 )を哲学的に考える

監督 : ダーレン・アロノフスキー 公開 : 2017年 出演 : ジェニファー・ローレンス ( 妻 ) : ハビエル・バルデム ( 夫 ) : エド・ハリス ( 客人・夫 ) : ミシェル・ファイファー ( 客人・妻 ) この記事は、よくある味気ないストーリー解説とその感想で…

ダーレン・アロノフスキーの映画『 ブラックスワン 』( 2010 )を哲学的に考える

監督 :ダーレン・アロノフスキー 公開 : 2010年 出演 : ナタリー・ポートマン ( ニナ・セイヤーズ ) : ヴァンサン・カッセル ( トマ・ルロイ ) : ミラ・クニス ( リリー ) : ウィノナ・ライダー ( べス・マッキンタイア ) : バーバラ・ハーシー ( エ…

ジョナサン・グレイザーの映画『 記憶の棘 』( 2009 )を哲学的に考える

監督 : ジョナサン・グレイザー 公開 : 2004 脚本 : ジャン・クロード・カリエール : ミロ・アディカ 出演 : 二コール・キッドマン ( アナ ) : キャメロン・ブライト ( ショーン ) : ダニー・ヒューストン ( ジョセフ ) : ローレン・バコール ( エレ…

メアリー・ハロンの映画『アメリカン・サイコ 』( 2000 ) を哲学的に考える

公開 : 2000年 監督 : メアリー・ハロン 脚本 : メアリー・ハロン、 グィネヴィア・ターナー 原作 : ブレット・イーストン・エリス 出演 : クリスチャン・ベール ( パトリック・ベイトマン) : ジャレッド・レト ( ポール・アレン / パトリックのライバ…

ジョセフ・ルーベンの映画『 危険な遊び 』( 1993 )を哲学的に考える

監督 : ジョセフ・ルーベン 公開 : 1993年 出演 : マコーレー・カルキン ( ヘンリー・エヴァンス ) : イライジャ・ウッド ( マーク・エヴァンス ) : ウェンディ・クルーソン ( スーザン・エヴァンス / ヘンリーの母 ) : ダニエル・ヒュー・ケリー ( ウ…

アーネ・グリムシャーの映画『 理由 』( 1995 ) を哲学的に考える

監督 : アーネ・グリムシャー 公開 : 1995年 原作 : ジョン・カッツェンバック 出演 : ショーン・コネリー ( ポール・アームストロング ) : スカーレット・ヨハンソン ( ケイティ・アームストロング ) : ブレア・アンダーウッド ( ボビー・アール ) :…

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 4 〉

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 3 〉 からの続き 6. 脱男性化について a. シュレーバーの世界観の狂気を決定付けている "女性的なもの" の自分への取り込み、これについて考…

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 3 〉

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 2 〉 からの続き 5. 妻ザビーネとシュレーバー a. 4- e. で述べたようにテクストに書き込まれなかった "父" ではない別の何かとは "妻ザビ…

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 2 〉

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 1 〉 からの続き 3. 世界観を構築するシュレーバーの意志 a. 回想録における世界観の展開を読む上で見過ごすべきではないのは、シュレーバー…

ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 1 〉

参照 : 『 シュレーバー回想録 ある神経症者の手記 』 邦訳 ( 平凡社ハードカバー版 1991年初版 全542ページ ) 著者 : ダニエル・パウル・シュレーバー 訳者 : 尾川 浩、金関 猛 改題 : 石澤誠一 目次 ・ 序言 ・ 枢密顧問官・医学博士フレッヒジヒ教授…

アッバス・キアロスタミの映画『 桜桃の味 』( 1997 )を哲学的に考える

監督 : アッバス・キアロスタミ 公開 : 1997年 出演 : ホルマン・エルバディ ( バディ ) : アブドルホセイン・バゲリ ( バゲリ ) この記事は、よくある味気ないストーリー解説とその感想ではなく、『 桜桃の味 』の哲学的解釈と洞察に重点を置き、"考え…

イングマール・ベルイマンの映画『 仮面 / ペルソナ 』( 1967 )を哲学的に考える〈 3 〉

イングマール・ベルイマンの映画『 仮面 / ペルソナ 』( 1966 )を哲学的に考える〈 2 〉からの続き。 この記事は、よくある味気ないストーリー解説とその感想ではなく、『 仮面 / ペルソナ 』の哲学的解釈と洞察に重点を置き、"考える事を味わう" という僕…

イングマール・ベルイマンの映画『 仮面 / ペルソナ 』( 1967 )を哲学的に考える〈 2 〉

イングマール・ベルイマンの映画『 仮面 / ペルソナ 』( 1966 )を哲学的に考える〈 1 〉からの続き。 この記事は、よくある味気ないストーリー解説とその感想ではなく、『 仮面 / ペルソナ 』の哲学的解釈と洞察に重点を置き、"考える事を味わう" という僕…

イングマール・ベルイマンの映画『 仮面 / ペルソナ 』( 1967 )を哲学的に考える〈 1 〉

監督 : イングマール・ベルイマン 公開 : 1967年 撮影 : スヴェン・ニクヴィスト 出演 : ビビ・アンデション ( アルマ ) : リヴ・ウルマン ( エリザベート・フォグラー ) : マルガレータ・クルーク ( ドクター ) : グンナール・ビヨルンストランド ( …

トニー・リチャードソンの映画『 マドモワゼル 』( 1966 )を哲学的に考える

監督 : トニー・リチャードソン 公開 : 1966年 脚本 : ジャン・ジュネ、マルグリット・デュラス 撮影 : デヴィッド・ワトキン 出演 : ジャンヌ・モロー ( マドモワゼル ) : エットレ・マンニ ( マヌー ) : キース・スキナー ( ブルーノ ) : ウンベル…

フィリップ・カウフマンの映画『 存在の耐えられない軽さ 』( 1988 )を哲学的に考える

監督 : フィリップ・カウフマン 公開 : 1988 年 脚本 : フィリップ・カウフマン、ジャン・クロード・カリエール 原作 : ミラン・クンデラ 出演 : ダニエル・デイ・ルイス ( トマシュ ) : ジュリエット・ビノシュ ( テレーザ ) : レナ・オリン ( …

ベルナルド・ベルトルッチの映画『 ドリーマーズ 』( 2003 )を哲学的に考える

監督 : ベルナルド・ベルトルッチ 公開 : 2003 年 原作・脚本 : ギルバート・アデア 出演 : マイケル・ピット ( マシュー ) : エヴァ・グリーン ( イザベル ) : ルイ・ガレル ( テオ ) : ジャン・ピエール・レオ ( ジャン・ピエール・レオ / …

B級戦争映画:ジョン・ミリアスの『 戦場 』( 1989 )

監督・脚本 : ジョン・ミリアス 公開 : 1989 年 原作 : ピエール・シェンデルフール 『 L'Adieu au Roi ( さらば王様 ) 』1969年 出演 : ニック・ノルティ ( リーロイド ) : ナイジェル・ヘイヴァース ( フェアボーン大尉 ) : マリリン・トクダ (…

ラース・フォン・トリアーの映画『 アンチクライスト 』( 2009 )を哲学的に考える

監督 : ラース・フォン・トリアー 公開 : 2009 年 出演 : シャルロット・ゲンズブール : ウィレム・デフォー この記事は、よくある味気ないストーリー解説とその感想ではなく、『 アンチクライスト 』の哲学的解釈と洞察に重点を置き、"考える事を味わう…

フランシス・フォード・コッポラの映画『 地獄の黙示録 』( 1979 )を哲学的に考える

監督 : フランシス・フォード・コッポラ 公開 : 1979 年 脚本 : ジョン・ミリアス フランシス・フォード・コッポラ 出演 : マーロン・ブランド ( カーツ大佐 ) : マーティン・シーン ( ウィラード大尉 ) : ロバート・デュバル ( キルゴア中佐 ) …

ロマン・ポランスキーの映画『 ローズマリーの赤ちゃん 』( 1968 )を哲学的に考える

監督 : ロマン・ポランスキー 公開 : 1968 年 原作 : アイラ・レヴィン 出演 : ミア・ファロー ( ローズマリー・ウッドハウス ) : ジョン・カサヴェテス ( ガイ・ウッドハウス ) : シドニー・ブラックマー ( ローマン・カスタベット ) : ルース…